
何故、健康意識の高まりと相反して生活習慣病割合の悪化という矛盾した現象がおこるのでしょうか?
ストレスでしょうか?運動不足でしょうか?
実際のところ運動人口は増加していますし、喫煙率も劇的に下がっています。
主な原因は我々の食生活にあると考えられます。

【あなたが食べたものがあなた自身です。】いう言葉をご存知ですか?
つまり、あなたの身体はあなたが食べたものでしか作られないということです。
また、言い換えると今、食べたものが将来のあなたの身体を作ります。
ですから、食生活や健康を考えることは、私たちが健康を考える上で何よりも大切なことなのです。

では、ここで健康作りの基本を知りましょう。
まず、身体に必要な栄養素をしっかりと摂ることが大切です。
但し、これだけではありません。
次に、摂取した栄養をしっかりと吸収することが重要です。
折角の栄養が吸収できなければ意味がありません。
だから、しっかりと栄養が吸収できる身体づくり、つまり腸の健康が大切になります。
更に、吸収した栄養は実際に私たちの身体の様々な場所で働きます。
その為には、吸収した栄養が身体の隅々まで運ばれること、つまり、血管の健康が大切になります。
このように
1.身体に必要な栄養素をしっかりと摂る。
2.その栄養素をしっかりと吸収する。
3.その栄養をしっかりと体の隅々まで運ぶ」の要素が整って初めて私たちの身体に栄養が行き届き健康を維持できるのです。

ちなみに皆さんは何のために食べますか?
「エネルギーを得る」「未来の身体を作る」そして「身体を機能させる」ことが食べるための主な理由ですね。
もう一つ忘れてはいけない重要なことが「身体を酸化から守る」ということです。

良くご存知の六大栄養素がそれぞれ私たちの身体にどのような影響を果たすかを考えてみましょう。
まず、エネルギーになる栄養素は【脂肪】と【炭水化物】です。
身体を作ってくれるのは【タンパク質】そして【ミネラル】も身体の重要な構成成分です。
続いて身体の調整する役割を果たすのが【ビタミン】と【ミネラル】です。
最後に、身体を酸化から守ってくれるのも【ビタミン】と【ミネラル】です。

このように健康のためになくてはならない【ビタミン】と【ミネラル】
しかも、常に不足がちな栄養素でもあります。
さらに、これらの栄養素は相互に関連して作用しますのでバランスよく摂取することが大切です。

続いては、重要な酸化のことです、酸化とは何のことでしょう?
一般的に身体のサビとも言われていますが酸化とは何で私たちの身体にどのような
影響を与えているのでしょう?
酸化の原因は、最近良く言われる活性酸素と言われる物質です。
活性酸素とはいわゆる不安定な酸素のことです。
体内でエネルギーを生成するときに必ず発生します。
しかも「ストレス」や「紫外線」など様々な影響でその量は増加します。
この不安定な酸素は不安定なるが故に体内の細胞にくっつきやすい傾向にあります。
一度、くっついてしまうとその細胞を傷つけてしまいます。

活性酸素の発生はどのようなメカニズムで起こるかを詳しく図にしていますので
ご覧ください。
まず、私たちは空気中の酸素を吸い、肺から血管を通して各細胞に運びます。
細胞の中では、食事で摂取した「糖」や「脂肪」と「酸素」が反応してエネルギー
を作り出します。その際に発生するのが活性酸素です。
これは私たちが生きていく上で避けられないもので、通常は体内のシステムが消去
してくれますが、老化などに伴う影響によりその消去システムが衰えていきます。
これが【抗酸化力の低下】です。

人間が元々持っている活性酸素を消去するには、20歳~40歳をピークにこれ
以降は急激に衰えていきます。
40歳を超えると老化に個人差が出来たり、生活習慣病の兆しが出てくるのは、
これが大きな原因です。

この抗酸化力を維持するためには、私たちの体内にある「酵素」が必要なのですが、
この酵素は「ビタミン」や「ミネラル」がないと働いてくれません。

更に抗酸化で有名な【ビタミンA】【ビタミンC】
【ビタミンE】などは相互に助け合って、効果的に体内の「活性酸素」を消去して
くれる働きがあります。

酸化から体を守り、健康的な生活を出来る限り長く続けるためにも、しっかりと
栄養を摂取することが大切です。
